Feb 23, 2010

時間がない人のための合宿免許

自動車免許を持っているけど時間がなくて取れない悩む人は多いかもしれません。そんな人にオススメなのが合宿免許です。一般的に教習所に通って免許を持っていますが、合宿免許とは、期間の合宿形式で集中的に訓練して免許を取れるようになっているシステムです。集中的に練習できるので、全体的に見れば、低コス​​トで免許が取れるようです。
私は高等学校を卒業してすぐに自動車教習所に入所しました。もちろん、レッスン中に学科実技には非常に大変だったが、同時期に地域の同級生が多く入所しているため、授業の待機時間や昼食時間などは、おしゃべりなどで時間をなくし、まるで高校の延長のように楽しい時間を過ごすことができた。可能であれば、再びそのような状況で、教習所に行きたいと思うほどです。
 今日、東京に雪が降った。雪の少ない地域では、ほんのわずかな積雪にも心が躍る。テレビニュースは豪雪の被害を伝えているのになんだか申し訳ない気もするけれど、私を含め雪を愛でる関東人は多い。雪国の列車の旅も楽しい。雪景色の車窓は白く清く、自分の心の雑念さえ隠してくれる。だからわざわざ雪の降る町へ列車で出かけることもある。

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 その中でも、もっとも印象深かった旅は4年前、2007年の米坂線だった。生まれて初めてダイヤモンドダストを見て、ちょっとした出会いがあった。

●新宿発23時09分、新潟行き「ムーンライトえちご」

 このときの旅の目的は、山形と仙台付近のローカル線めぐりだった。しかし私は方向違いの新潟行き臨時夜行快速「ムーンライトえちご」に乗った。遠回りした理由は、「米坂線」に乗ろうと思ったからだった。米坂線は新潟県坂町と山形県米沢を結ぶローカル線で、路線距離は90.7kmとかなり長い。関東に住む者にとっては無縁のルートだ。朝日山地と飯豊山地にはさまれた、かなり雪の深そうな路線だと予想する。だから、山形盆地に入る前に、米坂線でたっぷりと雪の車窓を楽しもう、という趣向である。

 東京から新潟のローカル線めぐりをするなら、「ムーンライトえちご」は都合のよい列車である。新宿発は1日の終わりの23時過ぎ。早朝5時前に新潟に着き、新潟エリアの一番列車に接続する。使用する車両は旧国鉄の特急型で乗り心地もよく、リクライニングシートを倒せばよく眠れる。青春18きっぷユーザー御用達の列車でもあるけれど、このときは周遊きっぷ「山形・松島ゾーン」を使った。周遊きっぷは指定ゾーンまでのルートを自由に選択できるから、東京から「山寺・松島ゾーン」に向かう場合に、今回のような新潟回りを設定できる。ゾーンまでの往復運賃は2割引だから、遠回りするほど得かもしれない。

 「ムーンライトえちご」は新宿を出ると、湘南新宿ラインと同じルートで東北本線に合流した。私は大宮に着く前に眠ってしまった。トンネルを抜けると雪国だった……かどうかは定かではない。目覚めたときに新津駅の駅名標を見た。まだ真っ暗だった。

●銀河鉄道体験と夜明けの風景を楽しむ

 新潟駅に到着すると、わずか3分で白新線、羽越本線経由の始発列車、村上行きに接続する。まるで「ムーンライトえちご」を待っていたかのようなグッドタイミング。ただし、新潟駅到着時に居眠りしていたりすると乗り遅れるから、ここはちょっと緊張するところ。新潟駅のひとつ手前の新津で目覚めたら、そこからは絶対に寝ちゃだめだ。

 快速村上行きは、なんと6両編成という長い電車だった。この時間帯の乗客数では明らかにオーバースペックだ。こんなときは時刻表をめくって推理遊びをしてみる。この列車の村上着は05時50分。折り返し新潟方面の発車時刻は06時17分。だけど、次の6時52分発と7時26分発は、対応する到着列車がない。ということは、村上駅で6両編成を2両編成×3に分割して、それぞれの列車に充当させるのではないか。窓の外が真っ暗でも、時刻表を持っていればこんな遊びもできる。ちなみにこの予想は外れで、後に同じ両数の新潟行き列車を見た。新潟方面の通勤通学需要が大きいらしい。

 真っ暗な景色にも見どころがある。新潟駅発車から7分で豊栄駅に到着するときは、運転台の後ろから前方を展望しよう。豊栄駅は2006年に橋上駅舎に建て替えられて、新潟側はガラス張りのオシャレな建物になった。夜間はガラス張り部分の駅舎や階段がギラギラと輝いている。そんな建物が、真っ暗な空間の向こうから点のように現れて、やがて視界全体に浮かび上がる。まるで銀河鉄道の列車が宇宙ステーションに進入するような景色だ。これは夜間しか見られない車窓である。

 坂町駅到着は05時34分。米坂線の列車は07時17分発。約2時間もある。しかし周囲は暗いし、この時間では店も開いていない。まだ温まっていない待合室で過ごすしかない。ジュースの自動販売機は稼働していたから、缶コーヒーを2つ買って、左右の手で握ってカイロの代わりにした。この間も羽越本線の列車の発着があって、その列車へ家族を乗せるためのクルマがやってくる。そんな風景を見ているうちに夜が明けてくる。真っ暗な空がインクブルーになり、闇に沈んでいた建物の輪郭が現れて、街路を見通せるようになった。

●小国街道を行く

 米坂線は小国街道に沿っている。小国街道は江戸時代に整備された街道で、越後からは干物など海産加工品や塩が運ばれ、米沢からはちりめんの原料となる植物、アオソ(カラムシ)が運ばれたという。テレビドラマで黄門様が名乗る「越後のちりめん問屋」は、新潟周辺だけではなく、米沢、山形からも原料を調達していたそうだ。

 このルートの鉄道整備は、山形盆地を拠点として、日本海と太平洋を結ぶルートの一部として計画された。日本海方面が米坂線、太平洋方面が仙山線だったようだ。しかし、実際にはそれほど重用されなかったらしい。近年になると奥羽本線は山形新幹線の整備のために線路幅を広げたから、米坂線の列車は山形へ直通できなくなった。貨物輸送も途絶えたいま、米坂線は長大なローカル線になっている。全区間を直通する列車は1日5往復しかない。

 坂町発07時17分発の米沢行きは、同駅07時05分着の列車として到着した。2両編成のディーゼルカーは高校生で満員だった。折り返す列車はガラガラ……と思ったら、秋田方面からの特急が到着。乗り換え客が少なからずいた。旧街道の人の流れは絶えることがないらしい。ディーゼルカーはボックスシートのそれぞれに、1人から2人のお客を乗せて走り出した。明るくなった車窓には雪がなかった。畑は緑色。この時期に何を植えているのだろう。大きな川が平行しており、その川が遠ざかると、遠くに雪化粧の山々が見えてくる。しばらく走ると、また川が寄り添い、片側1車線の道路と三つ巴で谷に入った。

 線路の上り勾配が始まり、ディーゼルカーのエンジン音が大きくなった。川幅が狭くなり、険しい地形に合わせて鉄橋が架けられ、線路と川の並びが入れ替わる。ダムになっている場所もある。変化に富んだ車窓である。雪は見えないな、と思ったら、トンネルを越えたとたんに風景が真っ白になった。県境を越えて盆地に出たようだ。真っ白な大地。昨夜に積もった雪なのか、動物の足跡もない、見事な雪原だ。その白い反射で車内も明るくなった。

●小国駅、奇跡のダイヤモンドダスト

 米坂線のディーゼルカーは、見渡す限りの雪原を走っていた。惰性走行のためエンジン音は小さく、コトン、コトンというレールの響きだけが伝わってくる。小さな町に入り、レールのリズムがゆっくりしていく。やがてカタカタと響いてポイントを通過し、駅に停車した。小国駅だった。列車の交換はないけれど、ここで数分停車する。駅舎は跨線橋を渡ったところ。わずかな時間だから駅前散歩は難しそうだ。

 それでも、ホームに積もった雪でも踏んでみるかと、列車を下りてみた。雲間から太陽が現れて、あたりがぱっと明るくなった。明るいのに静かだ。それだけでも日常とは違う体験である。冷たい空気が喉を通る。草や土の匂いがない、澄んだ空気。うまい。

 そのとき、視野の中で何かが光ったような気がした。しかし見回してもガラスや鏡、ライトの類はない。乗客の誰かがカメラのフラッシュを使ったか。いや、それもなさそうだ。あ、また光った。今度は分かった。空気が光った。それも微かに。視野にひとつかふたつ。銀色の粒が舞っては消える。光ったところに手を伸ばしてもつかめない。明るいところや日陰に入ってみたけれど、どちらが見つけやすいかは分からない。

 キラ……キラ……と光る空気。その光を見つけようと、私は動き回った。ふと気がつけば、私のそばに制服姿の女子高生が立っていた。不思議そうに私を見ている。そこで私は、自分がかなり挙動不審なオッサンだと気づいた。思わず、弁解するように話しかけた。

 「あ、あのね、空気が光ってるんだ。分かる?」

 彼女は頷いた。

 「これ、なんていうんだっけ。スノーダスト? 違う、ダイヤモンドダスト!」

 彼女の表情が少し柔らかくなった。

 「こういうの、いつも見られるの?」

 彼女は首を振った。「じゃあ僕たちはラッキーだね」というと、彼女はちょっとだけ笑顔を見せて、列車に乗り込んだ。私も続く。そろそろ発車の時刻だった。

●スウィング・ガールと相席に

 自分の席に戻って車窓を眺める。ここから米沢までは約2時間。だいたい映画1本分の時間で、雪の車窓を愛でるにはちょうどいい。うれしいことに小国を過ぎてすぐに晴れてきた。雪の平原、濃い緑の森、雪化粧の山、そして青空。そう、こういう景色が見たかった。雪の車窓といえば豪雪の飯山線、山間の雪渓が見事な只見線が有名だ。米坂線を挙げる人は少ないけれど、この穏やかな雪景色は心を落ち着かせる。陽気な音楽が似合いそうだ。

 視線を車内に向けると、さっきホームで話をした女子高生が斜め向かいのボックス席に座っていた。彼女は進行方向に背を向けてこちら向き。車窓を眺める横顔が見えた。その表情が優しく穏やかで、雪の車窓によく似合っていた。なかなか絵になる場面だな、と眺めていたら、とうとう目が合ってしまった。かなり照れくさい。照れくさいけど、ちょっと話をしてみたくなった。中年オヤジがナンパでもしているみたいでみっともないと思いつつ、勇気を出して話しかけてみた。彼女は戸惑いつつも、向かいの席に座ることを許してくれた。

 私は彼女を怖がらせてしまったかもしれないと思い、簡単に自己紹介をした。ダイヤモンドダストの話から、今年の雪は多いの、少ないの……いつのまにか、インタビュー取材をしているような雰囲気になってしまった。でも、旅の記者が取材をすると思ってくれたほうが彼女は気楽かもしれない。高校3年生で、山形鉄道沿線の高校に通っているという。山形鉄道といえば、映画『スウィングガールズ』の舞台だよね、と言うと、なんと彼女は吹奏楽部とのこと。どうやら私は本物のスウィングガールに出会ってしまったようだ。彼女はこの春から少し離れた大学に進学するという。将来は病院内学級の先生になりたいそうだ。高校ではバンド活動もやっていて、彼女は紅一点のギター。「モテモテじゃないか」「うん、そうかも」すっかり打ち解けて、いい笑顔を見せてもらった。

 彼女は山形鉄道との乗換駅、今泉で降りていった。私も山形鉄道に乗るつもりだから、一緒に行ってもよかったけれど、さすがにそれはしつこいだろうと思い、予定通り米沢に向かった。雪景色を眺めに来たつもりが、彼女と話している間はちっとも景色を見ていなかった。中年オヤジが若い娘と話して、粉雪のように舞い上がってしまったというお話。いま思い出すとかなり恥ずかしい。でも、話しかけてよかった。あれから4年、きっと彼女は夢をかなえて、春から教壇に立つんだろうな。

 私は旅先で年寄りや子供と打ち解けることはあっても、若い女性と親しくなる機会はめったにない。あの出会いはきっと、ダイヤモンドダストが魔法をかけてくれたんだと思っている。ダイヤモンドダストのように、一瞬だけきらりと光って消えていく、貴重な、そして美しい思い出の1つ。何度も旅を続けていると、そんな奇跡も起きるらしい。【杉山淳一】

●今回の電車賃
JR周遊きっぷ「山寺・松島ゾーン」3300円。
ゆき券(都区内−新潟・白新・米坂・奥羽)6550円 かえり券(奥羽・福島・新幹線・大宮・東北)4620円。
※周遊きっぷ「山寺・松島ゾーン」はその後廃止。今回のルートは青春18きっぷでも乗車可能。米坂線乗車後に奥羽本線で帰路につけば夜行日帰りできる。その場合は新宿-高崎間の普通乗車券(1890円)+青春18きっぷ1回分(2300円)。


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